マレーシアという国
マレー半島の中心に位置し、古くから東西貿易のクロスポイントとして発展を遂げてきたアジアの玄関口マレーシア。日本の経済発展をモデルに「ルック・イースト」政策を掲げ実践することで、アセアン諸国の中でもいち早く成功を収めています。
■人種
マレーシアの大きな特徴として挙げられるのが、その「多様性」。マレー系、中国系、インド系をはじめ、多くの民族が互いの文化や習慣を尊重しながら共存し、独特なグローバル社会を形成しています。
■時差
約1時間の時差があります。日本を出る際の時計を1時間戻せばマレーシア時間です。
■通貨
マレーシアのお金は、マレーシア・リンギット(RM)とマレーシア・セン(SEN)があり、1リンギットは100セン。日本円に換算すると約27円です。マレーシア国内では日本円、USドル、シンガポールドルは使用できません。
■両替
空港、市内の銀行、公共両替商、ホテルなどで両替が可能です。
■クレジットカード
ホテル、ショッピングセンター、デパートなどで、ほぼ利用可能です。また、ホテルチェックイン時にデポジットとして提示を求められることがあります。
■チップ
原則不要ですが、良いサービスを受けた時は気持ちとして渡すことはあります。
■電気
マレーシアは電圧220V、周波数50Hz。日本の電圧100Vと異なります。日本の電化製品は変圧器が必要になります。プラグの差込口は2穴と3穴があり場所によって形状が異なりますので注意しましょう。変圧器は200~400リンギット(日本円で5.000~1万円程度)で簡単に手に入ります。
■水道
水道水はそのまま飲むことは出来ません。屋台やレストランの水や氷は、沸騰した水を利用していますので問題はありませんが、基本的に飲料水はミネラルウォーターをお勧めします。
■お酒
マレーシアはイスラム教国ですが、観光客への飲酒の制限はありません。お酒はスーパーマーケット等で購入可能です。マレー系の屋台ではお酒を置いていません。
■食生活
マレーシアは多民族国家。食事もマレー料理、中華料理、インド料理に加え、中華とマレーの食文化が合体したニョニャ料理などが楽しめます。
また、屋台やショッピング・モールなどのフードコートなども手軽で人気があります。
■公共交通機関
クアラルンプール市内には、1996年に開通した高架鉄道が走り、南北線と東西線の2つの路線が早朝から深夜まで運行しています。またモノレールは高架鉄道が走っていないエリアをカバーするように5分から10分間隔で運行しています。さらに、マレー半島を縦断し北のタイと南のシンガポールを結ぶ長距離鉄道「マレー鉄道」やクアラルンプールと郊外を結ぶ近距離鉄道の「コミューター」が市民の足として使われています。
■バス
クアラルンプールの市内を縦横無尽に走っている市民の足であるバス。路線番号と行先はバスのフロントに表示されていますが、社内アナウンスもなく路線も複雑なので、乗車するときに運転手に目的のバス停を告げておくと安心です。
■病院
マレーシアの医療水準は高く、大きな私立病院では最新の医療設備が整っています。クアラルンプールなどの都市部では、日本語での診療が可能な医師が勤務している病院もあります。
■気候
熱帯雨林気候のマレーシアの年間平均気温は26~27度Cで、一年を通じて常夏の気候です。季節は雨季と乾季に分かれどちらの季節もスコールと呼ばれるにわか雨が降ります。
■服装
マレーシアはイスラム教国ですが、旅行者に対して服装の制限はありません。しかし、マレー半島東海岸北部(コタキナバル)は宗教色が強く、極端な肌の露出は避けましょう。モスク寺院を見学する際は、肌の露出は好ましくありません。ノースリーブやミニスカートはNG。またリゾートホテルのレストランでは、ドレスコードを定めているお店があります。